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令和7年度 体力つくり運動指導者研修会参加

  • 執筆者の写真: ytho147o
    ytho147o
  • 6月2日
  • 読了時間: 5分

こんにちわ!

羽々Jr.の髙橋です。


2025年6月1日(日)アクシオン福岡で行われた令和7年度 体力つくり運動指導者研修会に参加してきました。


本日の内容はこちら


ーーーーーーーーーーー

1.講師&講習内容ご紹介


2.考えたこと① 大事なのは原理原則


3.考えたこと② 競技の世界の悩み ~楽しさや勝利の優先~


◆最後に


ーーーーーーーーーーー


1.講師&講習内容ご紹介


講師は上田 憲嗣先生。

(立命館大学 スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 教授 )


内容は、「子どもの運動能力を伸ばす動作コオーディネーション能力の理論とその実践」


「コオーディネーション」と言えば、鳴門教育大学の綿引先生か上田先生。(私の中で)

オンラインでの講習は何度か受けていますが、実際にお会いして、プログラムの実践まで体験するのは初めてでした。


例えば、バランスボールを使ったトレーニングでは、下記のようなものがありました。


◆お尻でポン


◆ペンギンスライド(髙橋命名)


講習の中でもありましたが、練習者の「意欲」の部分にアプローチできるのが「コオーディネーショントレーニング」の良いところですね。笑顔が素敵です。


また、道具が揃っていれば、「他の子と比べられることもなく」自分のペースで取り組める、というところも良いところです。


2.考えたこと① 大事なのは原理原則

何らかの理由で、運動能力が低い場合、意欲が向上するように手を変え品を変え、参加者が取り組みやすいようにしてあげることは、どの現場でも苦心されていると思います。


私もそうです。


従って、コオーディネーショントレーニングの引き出しが増えたことは指導者として成長したと思います。


一方で、動画に出てくる子供たちのように、公園で遊んでいる等のある程度の運動体験を持っていると、お手本見てすぐに出来てしまう子供たちが居ます。

この場合、「このトレーニングによって能力が向上したのか」「このトレーニング課題を解決できる能力が最初からあったのか」判断が難しいところです。


コオーディネーショントレーニングをしていなくても、十分にコオーディネーション能力が高い状態の子供が居ることは考えられます。


しかし、この子供たちにも「苦手分野」がそれぞれあるようなので、理論とその背景の原理を理解して、教材を提示することは大事なことだと思います。


まとめると、

・本質的には「運動体験」を積むことが重要である

・体育と外遊びの関係が崩れている多くの子供たちには極めて有効な手法

・理論と背景の原理を抑えて、パフォーマンス前提を整えてあげる(個別対応)


私の活動現場で言うと、週1回来ている子たちの運動能力が高まって、弊クラブ以外の生活内での活動量が高まればいいな、と思っています。


3.考えたこと② 競技の世界の悩み ~楽しさや勝利の優先~

考えたことの2つ目は、「バドミントンをしに来ている子供達」へのバランスです。

一般的コオーディネーショントレーニングはバドミントンの競技力向上に直接は寄与しないと考えられます。

従って、「今」勝つのが難しくなる。


そして、勝てないと親も子もつまらなくなっていく。


また「バドミントンクラブに来ているのに、バドミントンをしていないように見える」ので、その点、親からも子供からも不満に思われる要素になりそうです。


一方で、「技の解消化」の問題が出てきます。

低いコンディション、低いコオーディネーション能力で身についたスキルの選手は伸びしろが少なく見えます。

「どんなに練習しても順位が逆転しない」ことって、バドミントン界よくありませんかね・・・

伸びしろも少ないスキル構造になっているのに、解消化も難しい、のような八方ふさがりの状態になることもあります。


このようなことは、初心者~トップ選手、どのレベルにもあるようです。


多くの子供たちにとって、小学生期は一般的コオーディネーション能力を高めた方が、その後競技をしたときにうまくいくことが多いと思います。

しかし、大会や進学、友達に勝ちたい等の文化的な背景がそれを許してくれない、というのが日本の現状だと感じます。

また「苦手なものに取り組まなくていい(好きなことをやらせてあげたい、子供の気持ちを尊重する)」、という風潮も最近強いので、「羽だけ打っていたい」という風潮も強いように思います。


では、一般的コオーディネーション能力を高めるクラブだけになると日本の競技力が上がるかというと、そんな単純な話でもないと考えています。

能力が揃っている子が、早期に競技を始めて、切磋琢磨する「早期専門特化」で日本は強くなってきていると考えられますので、その構造が崩れれば一旦競技力が落ちるのは避けられないでしょう。

(とはいえ、人口減少局面や子供の体力低下等の社会問題でどのようになっていくか、わかりませんが・・・)


◆最後に

研修会では、他競技の指導者の方、特別支援学校や中学校の体育の先生方、民間の営利スポーツスクールの方とトレーニングの体験や議論を行い、非常に有意義な時間を過ごせました。


皆さん、子供達のことで真剣に悩み、取り組んでいました。


課題はたくさんあるものの、子供たちにより良い環境を提供しようとしている方達が多くいることを実感したのが、一番の宝物のように思います。


私も自分の地域で微力ながら頑張りたいと思います。


それでは、また☆




 
 
 

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