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マクロ/メゾ要因から自チームの未来を考える DAHセミナー/小俣よしのぶさん より


羽々Jr.の高橋です。


先日、DOME ATHLETE HOUSE(以下、DAH)のオンラインセミナーのアーカイブの視聴をいたしました。講師は小俣よしのぶ先生。


その中で、SPLISS研究(Sports Policy Factors Leading to International Sporting)の話が出ました。


いわきFC育成研究所に入られている方は、2022年6月27日の舩先康平さんの回のアーカイブを要チェックです。


セミナーの内容をある程度ぼかしながら、書いてるので読みづらいと思います(;^ω^)

すいません・・・


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今日の記事の目次です。


1.SPLISS研究って何?

2.羽々Jr.がある福岡県大牟田市のマクロ要因

3.今後の課題や方向性を考える


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1.SPLISS研究って何?

簡単に言うと、「各国のスポーツ政策の何がどんな影響を与えたか」を定量化する研究です。

(かいつまみすぎの定義・・・)


その研究によると、

①国際競技力に影響を与えるマクロ、メゾ、ミクロのレベルの要因がある

②メゾ=エリートスポーツ政策を軸に9つの柱(Pillers)を示した

となっています。


①のマクロ要因とは人口、地理、気候などの社会的文化的要因。メゾがエリートスポーツ政策要因。ミクロが科学(トレーニング方法)や競技者のコーチや友人等の競技力に直接影響を与える要因です。


②はエリートスポーツ政策です。バドミントン界で言えば、コーチ制度の整備及び養成、大会の整備(ABC大会等)、バドミントンキャラバン、強化費の使い道(削減されちゃいましたね)等のことを言います。


詳しく知りたい方は、ぜひセミナーを受ける、若しくはいわきFC育成研究所に入りましょう(笑)


2.羽々Jr.がある福岡県大牟田市のマクロ要因

さて、このSPLISS研究を元に自チームの現状を考えてみました。


まずチームがある福岡県大牟田市のマクロ要因です。


参考資料


①人口(タレントプール)

昭和51年には17万弱居たそうですが、令和4年には11万弱に減っています。

15歳未満の人口も3.5万人から1.2万人に減っています。


2060年の15歳未満人口が1.1万の見込み・・・って出てますが、甘い見積もりな気も。

「色々な改善をして」という見込みなのでしょうが・・・


②人口密度(指導のしやすさや交流のしやすさ的な?)

県内22位、1,367人/平方キロメートル

筆者的に「こんなもんだな」感があります。

地方都市っぽい感じです。

福岡県の平均以上ですが、東京都の「平均」には太刀打ちできません。


ちなみに、

福岡No1 福岡市中央区 13,360人/平方キロメートル

で、福岡市周辺と一部北九州市で上位20位を占めます。


参考

東京都 6,399人/平方キロメートル

福岡県 1,026人/平方キロメートル


③エリートチームのあるなし(大学含む)

なし。

とても痛いですね・・・


なぜなら、実業団チームがある地域では、そのチームが育成に関わってくれるケースがあります。(例えば、ACT SAIKYOさんとか北都銀行さんとか)大学があれば、研究等で科学的な支援が受けれる等もあります。


大牟田市にある大学は、帝京大学の理学/作業療法系学部で、バドミントン部が活発に動いている、や、科学的知見を提供してくださる、という話は聞いたことがありません・・・

(聞いてないだけかしら?)


④インフラ&市の政策

R5年に新しい総合体育館が建設予定、市も「スポーツ都市宣言」は出している。


⑤子供の体力(社会課題)

中学校男子以外は全国平均を越えている模様。

逆になぜ中学男子だけ低いのか・・・?(令和2年度)


3.今後の課題や方向性を考える

次いで、自チームの課題や方向性です。


私が思うことは3つです。

(1)マクロ要因の①②より、大都市と同じことをしていてもしょうがない。

=協会が進める早期専門特化&強化選抜システムに乗っても、タレントプールの減少が見込まれるので上手くいかない


(2)クラブの課題はPillar7(コーチ養成)とPillar8(競技大会)

羽々Jr.は、2020年までメンバーが3人で活動していましたが、普及/小学生期までは基礎的運動能力、基礎体力の養成を中心に活動することにより、30名弱までメンバーが増えました。

ここから専門特化するにしても、より広範囲の運動能力を醸成するにしても、コーチの数が足りません。大人を巻き込んでいく必要があります。


また、福岡県大牟田市の立地は有明地区の真ん中とも取れます。

福岡と熊本の県境、佐賀からもアクセス可能という利点を生かして、大会を開催していくのも一手です。


(3)Pillar3(スポーツ参加促進)の強化

前述の通り、「普及/小学生期までは基礎的運動能力、基礎体力の養成を中心に活動」しております。

新しい展開も増やそうと思っています。

例えば、3月にオリンピアンを呼び交流する企画をしています。

普及目的の外部招聘は自分としても初めての試みでドキドキです。

普及目的なので参加費を凄く下げます。単体での企画では赤字覚悟です(;^ω^)


以前のように、強化目的で外部招聘する講習会はまだ先になりそうです・・・


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終わりに

今回はDAHセミナーでご紹介されたSPLISS研究に、自チームの現状を照らし合わせてみました。

「原理及び理論に基づいて、方法を考えていく」というのは、とても重要且つ有益だと思いますので、皆さんも宜しければやってみてください♪


それでは、また☆



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