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オーバーハンドストロークの修正について その1

こんにちわ! 羽々Jr.の高橋です。


3月22日~24日、飯野佳孝さん廣田彰先生によるコーチングセミナーのお手伝いに行って参りました。(飯野さんのブログはこちら)


今回のセミナーではオーバーハンドストロークの修正について、本格的に取り上げる予定では無かったのですが、2日目に参加者から質問があって若干取り上げられていました。


僕も個人的に質問を受けたので、良い機会だと思い、自身の考えを纏めておきたいと思います。(あくまで「私」の考えですので、セミナーを代表しているわけではありません。ご了承ください。)


それでは、目次です。


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1.論点の確認

2.なぜテイクバックが短くなるのか?

3.直し方の例

終わりに

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1.論点の確認

今回指摘されていることは、テイクバックについてです。


「余裕がある時は」「ラケットヘッドの移動距離を長くして」「最大スピードを出せる様にしよう」

ということですね。


悪い例としてご紹介しますが・・・



2010年位の私の打ち方です。

セミナーにご参加された方はわかってくださると思いますが、今は違う・・・はずです(笑)


次は良い例です。

上手くクリップ出来ていなかったら、2分43秒~47秒に山口選手のスマッシュのアップが出ますのでご覧ください。





2.なぜテイクバックが短くなるのか?

①エネルギー系体力が制限された形でコ・オーディネートしている

飯野さんのブログにもありますが、「初心者は、シャトルにラケット面を当てることが最優先」になってしまいます。


専門用語で「エネルギー系体力が制限された形でコ・オーディネートしている」なんて表現することもあります。

「コ・オーディネート」、語弊がありますが「調整」位に、ここでは捉えてください。

これは他競技・・・というか、「運動」で良くあることです。


Instagram等で情報発信されている河合さんという方の投稿です。

(フォローしていると有益だと思いますので、フォローしてください!)




ご覧になっていかがでしょうか?

「ゴールが低い」と動きが「小さく」なるように、

「動いている羽にラケットを当てたい」と思うと、動きが「小さく」なる(つまり、テイクバックが小さくなってしまう)。


これを続けた結果、小さな動きで「自動化」されてしまった、ということが一つの原因として考えられます。


②運動感覚図式の違い

悪い例として出した昔の私の動画ですが、「弓を引くように」と教わっていました。


対して、山口選手のような「動作」は「弓を引く」というよりは、(そのように教わったかは別として)「ボール投げ」に近いですよね?




「ボール投げ」も「トップを作った時」だけを切り取れば、「弓を引いた」ように見えます。


2つの動作を行って、違いを体験してみてください。

動員されている部位や筋肉、感覚の違いがないでしょうか?


このように、本人が想起している「運動感覚図式」が違うということも1つの原因と言えると考えています。


③運動リズムの違い

これは実際にセミナーで質問を受けたので、回答したポイントです。

質問してくれた子が改めて読んでくれていると嬉しいですね。


1で紹介した悪い例と良い例の動画をもう一度観て頂きたいのですが、観るポイントは「フットワーク」です。

悪い例は「弓を引く」という「動作」に引っ張られて、「トン、トン、トン」のようにシャトルに合わせてフットワークして、「身体全体、特に肘を引いて落として」テイクバックしています。(「上から下」)


対して、山口選手は「ダー、バンッ!」のように、「下から上」へ動いているのがわかるでしょうか?


勿論、山口選手も「テイクバックを省略して打つこと」「3歩のフットワーク」で動くことはあるのですが、その時でも「下から上」になっていることが多いです。


このアクションフレーズのつなぎ目の話は、過去記事に詳しく書いてますのでご興味ある方は読んで頂くと幸いです。



④クラムジー

これはこういうケースもある、という位の紹介です。

今回のセミナーで受けた質問で、「昔は山口選手のように打っていたのに、今は省略して打っているように見える中1男子」のご相談を保護者の方から受けました。

お話を伺っていると、「身長が短期間で10㎝伸びた」とのことで、「コ・オーディネーション」に影響が出ているのかな?と推察しました。


例えば、「身長と腕が伸びた分、シャトルの到達時間が早くなった」「足が長くなった分、振り回されるようになり、フットワークの感覚が変わった(≒フットワークが遅くなった)」等です。

その分、テイクバックを短くして本人が無意識に調整しているのかもしれない。


幼少期に出来ていたことが出来なくなったり、動きが愚鈍に見えることを「クラムジー」と言います。

このような場合、身長の伸びが落ち着かないと「直しても、また再調整」する必要が出る可能性があります。

従って、個人的には「焦って直す必要はない」と考えています。


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いかがでしたでしょうか?

特にセミナーに参加された方のご参考になれば幸いです。

長くなったので一旦筆をおき、その2に続けたいと思います。


それでは、また☆


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