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指導論まとめ 2023.11月現在 その8

こんにちわ!

羽々Jr.の高橋です。


気ままに纏めてきたこのシリーズも「その8」になりました。

たまにはダブルスのことについて書いていきたいと思います。


『ウィニング・バドミントン ダブルス』ジェーク・ダウニィ著に書いてあることに依拠しております。

こちらは『ウィニング・バドミントン シングルス』と違い、手に入りやすいので、ぜひ読まれてみてください。


それでは、目次です。


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目次

1.ダブルスはコンビネーション

2.ダブルスの攻撃フォーメーションの整理

3.プレーヤーのタイプ

◆終わりに

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1.ダブルスはコンビネーション

ダブルスはコンビネーションが大切です。

正確ではありませんが、私は「シングルスはジャンケン、ダブルスはジャンケンポイポイ」と子供達への説明で使うことがあります。

あるいは、「陣取りゲーム」や「砂場で遊ぶブルドーザー」とも。


何が言いたいのかと言うと、ダブルスは2人で戦う形式なので、「ペアのすることを先取りしないといけない」ということです。


「先取り」で動きが変わるということは、過去記事をご覧ください。


「先取り」するためにもフォーメーションの理解が大切です。

ダブルスは複雑ですが、分類して理解できるようにしておきましょう。


1.ダブルスの攻撃フォーメーションの整理

ダブルスの攻撃フォーメーションの主なものは下記の4つです。

①フロント&バックフォーメーション

②チャンネルアタックフォーメーション

③ウェッジアタッキングフォーメーション

④サイドアタッキングフォーメーション


①フロント&バックフォーメーション

所謂、「トップ&バック」です。

前衛がT点近くに居る場合と、T点の少し後ろに居る場合があります。


主に、相手との形勢が互角の時に使われます。


タカマツペアの例です。

②チャンネルアタックフォーメーション 1人の相手に的を絞り、攻め立てるフォーメーションの1つです。

タカマツペアの例です。


正確には違うかもしれませんが、「スマッシュレシーブを狙うプッシュ」に入る動きがチャンネルアタックの代表例です。


③ウェッジアタッキングフォーメーション

これも1人の相手に的を絞り、攻め立てるフォーメーションの1つです。

「フロント&バックフォーメーションと変わらないじゃん・・・」という突っ込みがあろうかと思いますが、下記の点が違います。

・「フロント&バック」の前衛は「フロントコート(以下、FC)のあらゆる返球を攻撃」「ミッドコート(以下、MC)の球も出来る限りインターセプト

⇔「ウェッジアタッキング」は1人の相手に的を絞り攻め立てる。

・「フロント&バック」の後衛の位置は「リアコート(以下、RC)」、「ウェッジアタッキング」はMC

です。


つまり、前衛は「シャトルがMCに上がっているか、RCに上がっているかを感じて、自信に想起させる次のプレーを変えなければならない」のですね。


タカマツペアの例です。




「ウェッジアタッキングフォーメーション」の説明とは関係がないのですが、最後に高橋選手がMCに詰めているのもポイントです。「陣取りゲーム」や「砂場で遊ぶブルドーザー」と表現しているのは、こういう部分です。「押し切る」イメージ=「攻撃原則」を保つということですね。


④サイドアタッキングフォーメーション

このフォーメーションは話が戻って、相手との形勢が互角の時に使われるフォーメーションです。

『ウィニング・バドミントン ダブルス』を私が読み間違えていなければですが、要するにこれは「半面シングルス」的な動き(感覚)です。


タカマツペアの例です。


もう1つ

このように所謂「前衛」タイプの選手が前に入りたい時に多く使われます。


また、利き腕が左右ペアの場合も有益なフォーメーションと言えます。


チェン・ジアペアの例です。

このように、フォア/フォアで相手に威圧感を与えることが出来ます。


もう1つの例です。

余談ですが、このゲーム、タカマツペアはロブとクリアを徹底的に画面左奥に配球して、ジア選手が後衛のフォア/フォアの形を作られないようにしていましたが、終盤何本かフォア/フォアの形を作られて流れを持っていかれてました。


3.プレーヤーのタイプ

よく前衛型/後衛型と言いますが、『ウィニング・バドミントン ダブルス』では「セット」、「ヒット」、「オールラウンダー」という風に分かれています。


そして、「セット」の人の前衛/後衛、「ヒット」の人の前衛/後衛と分けて考えています。


①RCのヒットプレイヤー

力強いスマッシュ、筋持久力、前方にも後方にもジャンプ


②FCのヒットプレイヤー

速い反射、素早いラケット捌き、リカバリースピード、大胆で忍耐力がある、相手にプレッシャーを掛け続ける


③RCのセットプレイヤー

高い所からも低い所からも幅広いショットの持ち主、シャトルのスピードと軌道に変化をつけてくる、ディセプション(フェイント)を演じる、忍耐強さ、創造力、カバー力


④FCのセットプレイヤー

ラケットのコントロール力、絶妙なタッチや感覚、素早い敏捷、インターセプトするためのバランス力、忍耐力/集中力、「読み」返球の予測


という感じです。

自分がどのタイプなのか、ちゃんとわかっているのも重要ですが、相手がどちらのタイプかわかっているかも重要ですね。

例えば、タカマツでは高橋選手がヒット、松友選手がセットですが、チェンジアペアはジア選手がヒット、チェン選手がセットっぽいですが、左右ペアということもあり、オールラウンドプレーヤーのような動きもします。


オールラウンドプレーヤーは前/後衛どちらも出来るので、サイドアタッキングフォーメーションのような動きが有効に使えます。


タイプによって自分たちが取る戦術、あるいは相手が取ってくる戦術が変わってきます。

しっかりと把握しましょう。


◆終わりに

いかがでしたでしょうか?

「トップ&バックとサイドbyサイドしか知らなかった・・・」「動き的には知っていたけど、名称は知らなかった」という方が多いのではないかと思います。

「ダブルスはコンビネーション」と書きましたが、コンビネーションを高めるためには言葉が重要です。2人の共通言語を作って、コンビネーションを高めて行けるようにしましょう。


ぜひ、『ウィニング・バドミントン ダブルス』ジェーク・ダウニィ著を買ってみてください。


それでは、また☆

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