指導論まとめ 2023.11月現在 その5
こんにちわ!
羽々Jr.の高橋です。
今回は、論理力と自己肯定感の話です。
所謂、「褒める指導」関連です。
それでは、目次です。
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目次
1.問答ゲーム
2.「褒める指導」をより良くする
◆終わりに
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1.問答ゲーム
つくば言語技術教育研究所所長の三森ゆりか先生が推奨している「問答ゲーム」というものがあります。
詳しくは、こちらから。
羽々Jr.では、練習の最後に下記のような形式で行っています。
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下記の定型文で質問、回答する。
「あなたの○○は何ですか?」「私はの○○は××です。なぜなら~」
運動教室組
・好きな物(お題はその日によって子供達に決めて貰う)を答える。
・慣れてきたら、嫌いな物を好きと言ったり、好きな物を嫌いと言ったりしてみる
練習する組
・今日の練習で楽しかったことや上手くいったことを答える(運動教室中のことでも可)
これは①論理力の基本を身に着けること、②傾聴やみんなの前で自分の意見を言う胆力、違う意見があることに対する耐性/態度を養うこと、を目的としてやっています。
①論理力の基本としてのポイントは、a.「主語」「目的語」「述語」をはっきりさせること。b.「結論」→「理由」の順番で話すこと、です。
これは我々日本人がとても苦手なことです。例えば、「コーチ(パパ/ママ)、トイレ!」って言われたことありませんかね?主語も述語も省略されていても通じてしまうのが日本語です。
また、「明日学校で必要だから、ぞうきん用意して」と理由から話がちなのも日本語の特徴です。
しかし、外国語は違うことが多いです。意見を言う時は、"I think ~,because~"のように、主語+結論+理由となるでしょう。
中学生になり英語で躓かないようにする、という副作用もあります。
②のポイントとしては、理由を必ず挙げることです。
例えばですが、晩御飯にカレーを作ったとします。子供に「僕、ラーメンが良かった」ってポンッと言われると、イラッと来ませんかね?(笑)
理由を必ず挙げさせることによって、「理由を言うことをクセづける」。そして、「違う立場の人を慮る」ことに慣れるです。
問答ゲームの方式に慣れてからですが、「宿題が好きな人の気持を考えてみて」というようなお題を出します。そうすると、先ほどの例の「晩御飯を作ってくれた人の気持ち」にも思いを馳せやすくなります。
2.「褒める指導」をより良くする
最近、「褒める指導」が良いという話を聞きます。
しかし、ただ褒めるだけでは効果が半減、もしくは無いかもしれない、ということです。
第8回ジャパンコーチーズアワードの中で行われたセミナーで「子供が褒めて欲しいポイントを褒めないと、子供は褒められてもうれしくない」ということが言われていました。
詳しく知りたい方はこちらから。
そこで問答ゲームです。
練習する組は、「今日の練習で楽しかったことや上手くいったことを答える(運動教室中のことでも可)」としています。
中には自分のプレーのことではなく、「小学校1年生の子とペアを組んで、前より打てるようになっていたから、良かった」等、他者との関わりのことを発表する子が居ます。
18時~21時までの練習中の序盤の話をするわけです。
指導者が考える褒めるポイントと子供達が褒めて欲しいポイントは聞かないとわからない、と毎回思います。(苦笑)
尚、ドイツのジュニアサッカーでも、こういうことは行われているようです。
他国の他競技のことをご紹介されているので、色々と参考になります。
◆終わりに
X(旧ツイッター)でこんな投稿を見ました。
ぜひ貼り付けてある新聞記事までお読みください。
バドミントン、特にシングルスは「コートで1人」「メンタルをコントロール」しないといけないスポーツです。ましてや、最終試合ともなるとジュニアでも会場の観客全てが自分の試合を観ていることになります。
「胆力」を養えるツールでもある、と私は思っています。
普段の練習から種を蒔き、社会課題に一緒に立ち向かえるようにしていきたいなぁ、と思っています。
それでは、また☆
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