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成長特性/相対年齢効果の話

こんにちわ。

羽々Jr.の高橋です。


皆さんは「成長特性」/「相対年齢効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?


◆成長特性

成長特性とは、「人によって大人になるタイミングが違う」ということです。ここで言う、「大人」とは「肉体年齢」上の大人を指し、「大人になった時の身長を100%とした時」、「その子の身長が今何%かを基準にして」、「早熟/晩熟」を判断します。(筆者の解釈)


◆相対年齢効果

相対年齢効果とは、年度の区切り開始数カ月(日本で言えば、4月~6月)が有利、終わり数カ月(日本で言えば、1月~3月、所謂早生まれ)が不利という効果です。


◆始まりは小俣先生のオンラインセミナー

私がこれらの言葉を知ったのは2017年、小俣よしのぶさんのavexオンラインセミナーでした。

それから2019年3月にわが子の身長測定を毎月やり始め、クラブの子は2021年10月から測定を始めました。


羽々Jr.は大きなクラブではないので、「ビッグデータになって活用できる」感じではありません。(当たり前だ)

しかし、このデータは「子供に対するコーチの印象を変える」というのが実感としてわかりました。


◆例① Aちゃんの場合

同学年のAちゃん(3月生まれ)、Bちゃん(4月生まれ)が居ます。

発達段階を見ると、当然Bちゃんの方が何でも出来る。 身長もBちゃんの方が大きい。


しかし、測定した身長データを月齢毎に見直すと、同月齢ではAちゃんの方が大きい、ということが測定したデータでわかりました。


この2人の関係を両極端の発想で言ってみます。(注:私が下記のように2人を見ているわけではありません。)

①「同学年のライバル」と見て、「Bちゃんの方が小学生大会で結果が残せる!有望だ!」

②「第1子、第2子」と見て、「Aちゃんの方が将来大きくなる可能性が高い上に、上のお姉ちゃんにくっついて回っているから、経験も豊富になる!有望だ!」


普段の練習だけを見ればコーチは①の考えにしかならなそうですが、身長測定をしていれば②の考えもちゃんと出てくるな、とデータに感心したところです。


となると、やはり「9月~8月」区切りでカテゴリーを作った大会等もやっていき、早生まれの子達の自己肯定感を保っていく工夫をシステム化したいところですね。


◆例② Cちゃんの場合

3月生まれのCちゃん。

コーチも、ちょっと発達が遅いと感じている子です。

相対年齢効果かな?とも思っていたのですが、先輩たちのデータを見比べると同月齢でも小さい事がわかりました。

もしかすると、相対年齢効果だけでなく、成長特性としても「晩熟」タイプなのかもしれません。

ちなみにCちゃんの保護者は平均より高い身長だと思います。


ということは、より大らかにCちゃんと接してあげるのが大切だ、と改めて思います。


※ちなみにですが、文中、「発育」を量的変化、「発達」を質的変化、くらいの意味で使っています。(発育出してませんけど。)


◆今後の課題

今年の8月からオリジナル体力測定を始めました。ただ強制参加ではないので、中々データが取れないのですが、これで「発達」の方もコーチの印象だけでなく、データで取れていくと面白いと思っています。


では、また~☆





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