そのフットワーク要りますか??
更新日:2021年2月10日
こんにちわ。 羽々ジュニアの高橋です。 今日の記事は「そのフットワーク要りますか?」という記事です。
「フットワークは大事やろ。(何バカなこと言ってんだ)」と思われた方、その通りです。
タイトルの趣旨は正確に言うと「そのフットワークの練習、今、要りますか??」というお話です。 前回に引き続き本ネタで恐縮なんですが・・・ 最近、『バドミントンの歴史に学ぶ』阿部一佳・渡辺雅弘著を読んでいます。
(各県で開催される指導者講習を受講すると貰えるやつですね。) P10にこんな記述があります。
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「遊びの誕生」(1人遊び)用具の発展等
上手くなりたい・・・感情、意識、意志
↓
「遊びの発展」(2人遊び)様式の発展等
打ち続けたい・・・競争、協同。2,117回の寓意
↓
「萌芽的ゲームの誕生」(技術指向の分化)バドミントン・バトルドアーの出現
打ち勝ちたい・・・コート・ルールの原形の形成
↓
「バドミントンの成立」
-----引用終わり
子供たちに「今の」バドミントンを教えようとして、変な動作が身についてしまったり、「面白くない」という態度を取られてしまったことないでしょうか? これは私自身も失敗としてあるのですが・・・
その原因は「前段階が出来てないのに次の段階を教えているからではないか?」 というのがP10を読んで出た私の仮説です。
歴史的に見ると1人遊び→2人遊び(続けるスポーツ)→複数人の遊び(やっつけるスポーツ)→より難しいルール(例えばコートの広さやネットの高さを規定)になっていたようなんですね。
だから、例えば「オーバーハンドの素振り」(やっつける技術)「フットワーク」(今のルールや道具でのやっつける技術)は(続ける技術)が身についている子でないと自然と出来ないのではないか?、と考えました。
ここでタイトルの「そのフットワーク(の練習、今、)要りますか??」という話になるんですね。 初心者の子供たちにいきなりフットワークの練習、いるんでしょうか? フットワークっぽい動きが出る遊び(例えば、鬼ごっことか)で、とりあえずいいのではないか?
あるいは、ラケットの感覚やシャトルと身体の位置関係が感覚に落とし込まれてない社会人初心者にフットワークの練習って、していいのでしょうか?? そんなことを考えました。
一つ動画を観て頂きたいと思います。
1938年のニューヨークでのバドミントンのゲームのようです。
今で言うところの「フットワーク」はしてないんですけど、サーカスのピエロ的な技術力があるなぁ、というのが私の感想です。
「ここで打とう」というプレーヤーのイメージが伝わってきます。
「打ち勝ち」に行ってるのか、「続けて観客を楽しませよう」としてるのかは判断がつきませんが・・・やっている本人たちも凄く楽しそうです。
いたずらっぽいことする、裏を掛かれたことに対応する、の楽しいですもんね(笑)
この「自由さ」がまず必要なんじゃないかな、と。
そういうわけで、自分のクラブでやっている練習プログラムを見直しています。
-------本文終わり
このP10についてN県にいる素晴らしいコーチとラインをしました。
私が「なんで(続けるのが楽しい)から、(点を取りあう)に変わったんだろうね」と質問したところ、
彼は「ラリーが続くのが当たり前になって飽きちゃったヤツがいたずらし始めたとか
そういう遊びのような気がするんですよね(笑)」と言ってました。 凄い示唆的だな、と思います。 「いたずら心」。
この話は長くなるので、また別の機会に。
では、また。 -----2021.2.10 21時30分追記 許可を得たので追記です。 N県の素晴らしいコーチというのは、
長野県の齋藤コーチという方です。
バドチュー.Netというサイトを運営されております。
同い年の素晴らしいコーチです。
良かったらサイトを覗いてみてください。 とても面白いと思います。
http://badchu.net/
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