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人が成長する環境

こんにちわ。

羽々ジュニアの高橋です。


皆さんは人が成長する環境とは、どんな環境だと思われますか??


結論から申し上げますと、私の意見は「ジュニア期は安定した環境がベター」というものです。


私は仕事で人事評価制度の作成に関わったことがあります。

2つの主張がありました。


①「安心して生活できる基盤があるからこそ、人は成長できる」という主張

②「ダメな人はダメ、良い人は良いと評価に大きく差をつけるからこそ人は成長できる」という主張


皆さんはどっち派でしょうか??

人によって差があると思います。


ビジネスで言えば①型で日本は成長してきたように思います。

安定した終身雇用があり、成果の向上が見えるからこそ、サービス残業も厭わず、がむしゃらに働いてきた、という話を聞いたことがあります。

一方で「窓際族」という名称が生まれるほど、何もしないで会社にしがみつけると言ったこともあるかと思います。


大体こんな給与テーブルがあって、

年功序列。

昔は会社が家族みたいになんでも面倒を見てたから大丈夫だった・・・が、

今はそれが崩れて、若い人に不満が溜まりやすい、みたいな。

(左のグラフは適当です。悪しからず)



外資系は②が多いのではないでしょうか?

多額の報酬が貰える分、クビになるリスクも高い。

しかし、乗り越えた時は大きく成長している方が多いイメージです。


ここでジュニアの話に戻します。

私の主張はジュニア期は①で良い、です。

理由として、

・全ての教え子たちが「プロ選手」になることは確率論から言って無理であること

・たとえ②の世界に行くとしても、そこで頑張るためには自己肯定感が必要なこと

・子供には相対年齢効果や成長特性があり、順位を定めることに意味をあまり感じないこと

の主に3つが挙げられます。



②というのは、要するに

・「小さな時から勝利至上主義。全国大会が全ての価値。一番じゃなければ意味がない」

・「君は順位は悪かったけど、頑張ったことに価値がある。だから次も頑張れ」

というようなことでしょうか?

上記は「競技スポーツ」の世界では当たり前のことなので、異論はあると思います。

しかし、私はかなりストレスフルな状態だと考えています。


実際にスポーツ選手とうつ病の親和性が高い、という研究もなされているようです。 関連する記事をご紹介します。


「サッカー選手の38%がうつ、不安障害。 数字が示すストレスと心の病の関係」

https://www.footballista.jp/special/59460


イニエスタ選手と言えばスペイン代表も務めるほどのサッカー界の成功選手、と言えると思います。

その方すら鬱になるというのは、かなり衝撃的です。

イニエスタ選手の発症の原因は明らかにされてませんが、「常に結果を求められること」がストレスフルなことは想像に難くないです。


また、「体育が嫌い」という話を聞いたことがないでしょうか?

・「出来るやつばかりが評価される」から嫌い

・「出来ないとみんなの前やらされて恥ずかしい」から嫌い

等。

こういったことも、順位や(この年齢で)出来る出来ない、で評価されるので起きる現象だと考えています。

「体育が嫌い」=「運動が嫌い」→運動不足のスパイラルに陥る可能性が高いです。


②は「競争選抜」型と言われています。

人口拡大局面では、ふるい落とす量が多くても優秀な方が選抜される可能性が高いです。

しかし、今は少子化が進んでいます。

また、1指導者として「不幸な子を生み出しやすいやり方」というのも賛同しにくい、というのが正直なところです。


私は「楽しさ」がスポーツの一番の価値であると考えています。

「楽」が一番自己肯定感を高めてくれると感じています。

(自己決定理論というのをコーチ3の講習で習いましたが、また別の機会にご紹介したいと思います。)


「楽」が自然に起きる状態にするためにも、「安心できる環境」が必要だと考えています。


相対年齢効果や成長特性についても、また別の機会に。


それでは、また☆






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